« 次世代の電池 | トップページ | 気になる電話 »

2014.12.02

ひなびた食堂

▼昼、部下のTと一緒にランチを食べに出た。
この近辺で食べるのは初めてである。
歩いて10分ほど、せまい路地を入ったところに、もの凄くひなびた感じの食堂があった。
少々建て付けの悪い木製の引き戸を開けると、薄暗い奥の方から「いらっしゃーっい」と、威勢のいい、おばちゃんの声が聞こえてきた。
「どこに座る? そこの女性の横に座るかい?」
先客の女性の席に促されたが、さすがに遠慮して奥の座敷の席に座った。
客は他に、女性2名とカウンターに男性1名。
「メニューはないの?」
そう聞くと、おばちゃんから、カキフライ定食、アジのひらき定食、サケ定食等、4~5品だだーっと言われたが、他は覚えていない。
適当にアジのフライ定食を頼んだ。
するとまもなく、おばちゃんがお茶を運んで来た。
そして、こう言うのだ。
「お茶は飲み放題だからね」
「あ、はい」と部下Tは戸惑いながら返事する。
そしてさらに畳み掛けるようにおばちゃんは言う。
「だけどね、悪いけど、ご飯は5杯までだからね」
そう言われたら、そんなに食えないよ、と返すしかないじゃないか。
何とも豪快なおばちゃんである。
しかも、良く見たら、真っ昼間からビールを飲んでいる。
カウンターで客のオヤジと喋っているのだ。
その奥で、旦那さんが料理を作っている。
聞くと、すでに50年以上この土地にいるらしく、たぶんその頃からここに店を出しているのだろう。
完全にこの地に根付いている、そんな感じだ。

帰ろうとすると、「もう帰っちゃうのかい、もっとゆっくりして行きなよ」
その言葉を振りほどいて、二人店を出た。
店の中から「また来てねーっ」と、豪快な声が聞こえてきた。
これから何度も来るような、そんな予感がするのだった。


Logo128_25


|

« 次世代の電池 | トップページ | 気になる電話 »

コメント

凄いなぁ...
まるで1143kHz大竹まことゴールデンラジオの大竹紳士交遊録できたろうが紹介するような店ですなぁ
註1;地方での仕事の序に地元の知らない店に入ったりしている
註2;店名や詳しい場所は言わない
[594]

投稿: 伍玖肆 | 2014.12.03 13:33

ほんとなかなか凄い食堂ですよ。
外からは中の様子がまったく分からないんですよ。
我ながら良く入ったな、って感じです。

投稿: クムラ~ | 2014.12.03 21:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/6051/60750593

この記事へのトラックバック一覧です: ひなびた食堂:

« 次世代の電池 | トップページ | 気になる電話 »